センターレス研磨の特徴
様々な研磨加工の中でも “コスト” “納期” “生産数” のバランスの取れた加工法です。
特徴
センターレス研磨とは、円筒工作物を、固定された工作物支持刃と回転する調整車及び研削砥石の間で支持し、工作物の回転と送りを調整しながら工作物外周を研削する方法です。
研削盤への工作物の取り付けが不要で、自動供給装置などと組み合わせて量産に対応でき、工作物全長にわたって工作物が支持されているため、工作物の自重によるたわみが少なく、研削精度を一様に保つことができます。
メリット
・連続加工性と精度を高いレベルで併せ持つ。
デメリット
・円筒研磨と比べると、やや制度が劣る。
適した分野・使用事例
シャフト類、ピン類、パイプ類の研削
特徴
円筒研磨とは、工作物を両センターにより支持し回転させ、高速回転している砥石を押しあて削る加工法です。円筒研磨は真円度、円筒度、仕上げ面粗度において高精度の加工が可能となります。
メリット
・高精度。
デメリット
・芯出し、チャッキングに時間がかかる。
・一工程当たりの切削量が少ないため作業効率が低い。
・長尺加工に適さない。
適した分野・使用事例
寸法精度、面粗さを要求されるローラー、シャフト類の研削
特徴
引抜き加工とは、孔のあいた工具(ダイス)に棒、線、管を通し、先端を保持した状態で引張り径を小さすることによって、目的の断面形状を有する長尺材を作る加工法です。
メリット
・連続加工性に優れ、長尺加工に対応。
デメリット
・強力な力が素材に加わるため、硬化したり磁性を帯びたりといった変質・変性を伴う。
・ダイス径と同じ径の製品しか製造できない。
・面粗度・精度が他の加工法より劣る。
適した分野・使用事例
シャフト材、角棒など
プラスチック | ABS / EP / PA / PS / PE / PEEK / TEL / POM / PP / PPS / PTFE / PFA / PVDF |
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伸銅 | タフピッチ銅 / リン青銅 / 洋白 / ベリリウム銅 / 黄銅 / 高力黄銅 / 銅鋳物 |
ステンレス | 18Cr-8Ni / 25Cr-5Ni系 / 18Cr系 / 13Cr系 / 17Cr系 |
特殊鋼 | 一般構造用圧延鋼 / 機械構造用炭素鋼 / 炭素工具鋼 / 高速度鋼具鋼 / 合金工具鋼 / ニッケルクロム鋼 / 硫黄及び硫黄複合快削鋼 / 配管用炭素鋼管 / 一般構造用炭素鋼管 / ピアノ線 / 耐食耐熱超合金 等 |
アルミ | 純アルミ / AI-Cu / AI-Mn / AI-Mg / AI-Mg-Si / AI-Zn-Mg 等 |
素材 | 加工前 | 加工後 | 公差 |
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KM35FL | Φ5.83 | Φ5.58 | 公差±0.005Ra1.6s以下 |
KM35 | Φ6.63 | Φ6.41 | 公差±0.003 |
KM35FL | Φ18.35 | Φ18.10 | 公差±0 -0.013 |
ASK500S | Φ32.20 | Φ32.04 | 公差h7 |
SUM24L | Φ6.07 | Φ6.00 | 公差+0.006 +0.002 |
SUM24L | Φ8.10 | Φ8.00 | 公差+0.006 +0.002 |
SCM435H | Φ20.42 | Φ20.30 | 公差h7 |
A6061BD-T6 | Φ15.30 | Φ15.20 | 公差+0 -0.005 |
A6061B-T6 | Φ10.30 | Φ10.20 | 公差+0 -0.005 |
SF30V | Φ2.56 | Φ2.53 | 公差+0 -0.006 |
UH13 | Φ30.00 | Φ29.80 | 公差+0 -0.02 |
エコブラス | Φ20.00 | Φ19.80 | 公差+0 -0.02 |
SUS440C | Φ25.40 | Φ25.00 | 公差+0 -0.02 |
チタン | Φ20.00 | Φ19.00 | 公差h7 |
SUS630 | Φ11.50 | Φ11.40 | 公差+0 -0.043 |
CTM12 | Φ8.50 | Φ8.40 | 公差+0 -0.05 |
アクリル | Φ11.30 | Φ11.00 | 公差+0 -0.043 |
他樹脂材(テフロン・べスペル等) | Φ30~Φ1.5 | 公差+0~±0.05 |
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